CKD・透析と低亜鉛血症

関連資材

CKD・透析と低亜鉛血症

Discussion
慢性腎臓病診療のTune up
─亜鉛を管理する─

司会:
昭和大学医学部 腎臓内科 客員教授
秋澤 忠男 先生


川崎医科大学 腎臓・高血圧内科 教授
柏原 直樹 先生


埼玉医科大学 総合診療内科 教授
中元 秀友 先生

慢性腎臓病(CKD)や糖尿病患者の増加に対し、国を挙げて様々な取り組みが進められているが、微量元素である亜鉛の体内での動きがCKDの進行や病態を修飾していることは意外に知られていない。とくに亜鉛の不足はCKDの重症化や患者さんのQOL低下に関連するといわれている。
CKDと亜鉛の関連、CKD患者における亜鉛の適切な管理のあり方などについて、腎・透析領域のエキスパートの先生方に話し合っていただいた。


Document
亜鉛は意外に身近な必須微量ミネラルです。

栄養学では、人体を構成するミネラルのうち、極めて少量であるものの、摂取が不十分だと種々の障害を引き起こす可能性があるミネラルが微量ミネラルと呼ばれ、「日本人の食事摂取基準2015年版」では、鉄、亜鉛、銅、クロム、モリブデン、マンガン、セレン、ヨウ素の8 種類が微量ミネラルとして示されています。
亜鉛は300 種以上の酵素の構成要素のひとつとして、さまざまな生体反応に関与しています。亜鉛不足は、味覚障害、皮膚炎、脱毛、貧血、口内炎、男性性機能障害、易感染性、骨粗鬆症、小児の発育障害・低身長症の発症と関連することが報告されています。さらに、肝硬変、糖尿病、慢性炎症性腸疾患、慢性腎臓病の患者さんの多くでは、亜鉛欠乏状態であることが指摘されています。
このように、亜鉛は、よく知られる味覚異常だけでなく、非常に多くの疾患や障害に関連する意外に身近な必須微量ミネラルです。本資材では、亜鉛と種々の障害との関連性を解説します。


Seminar
第64回日本透析医学会学術集会・総会 企業共催シンポジウム3
慢性腎臓病治療の新たな展開~血清亜鉛測定と亜鉛補充の意義~
司会:
昭和大学医学部内科学講座 腎臓内科学部門 客員教授
秋澤 忠男 先生

演題1:
CKD-MBDにおける亜鉛の役割と期待
演者:
藤田医科大学医学部 腎臓内科学 臨床教授
稲熊 大城 先生

演題2:
血液透析患者における栄養状態と低亜鉛血症
演者:
弘前大学医学部 泌尿器科 助教
岡本 哲平 先生

演題3:
当院における慢性腎臓病および透析患者の血清亜鉛ステイタスとその治療
演者:
(医)社団日高会 日高病院 腎臓病治療センター 研究統括部長
永野 伸郎 先生

演題4:
血管石灰化におけるカルシプロテイン粒子(CPP)、マグネシウム、亜鉛の役割
演者:
自治医科大学 分子病態治療研究センター 抗加齢医学研究部 教授
黒尾 誠 先生

Document
保存期慢性腎臓病および血液透析患者における血清亜鉛濃度測定の意義

亜鉛は多くの生命現象に関与する必須微量元素であり、欠乏時には多彩な症状を呈する。亜鉛欠乏時には、亜鉛酵素の活性が低下し、タンパク合成全般が低下するため、とくにタンパク合成や増殖が盛んな細胞・臓器で障害が生じやすい。
本稿では、保存期の慢性腎臓病(CKD)患者および血液透析(HD)患者における血清亜鉛濃度の測定結果ならびに亜鉛不足と赤血球造血刺激因子製剤(ESA)抵抗性との関連を中心に紹介する。


Document
透析患者の血清亜鉛濃度分布の実態

透析センターに外来通院中の維持血液透析518 名の血清亜鉛濃度を測定したところ、51.0%(264/518 名)が60μg/dL 未満(亜鉛欠乏症※に該当)であり、亜鉛欠乏症は、透析歴(期間)、透析療法(HDF:オンライン血液濾過透析)、血清アルブミン濃度などが関連しましたが、年齢との関連はみられませんでした。なお、採血時間帯(午前、午後、準夜)による血清亜鉛値に差はみられませんでした。


Document
慢性腎疾患における血清亜鉛濃度

慢性腎疾患(Chronic Kidney Disease: CKD)症例について、推算糸球体濾過量(estimated Glomerular Filtration Rate: e-GFR)を指標としたステージ分類と血清亜鉛濃度の関連性を検討した結果、CKD のステージの進行に伴って血清亜鉛濃度が低下し、ステージ4 以上の血清亜鉛濃度の平均値は60μg/dL 未満であり、ステージが進行したCKD 症例では恒常的に低亜鉛血症状態であることが示されました。


Specialist Review
慢性腎臓病患者における 亜鉛不足と亜鉛補充療法
川崎医科大学
腎臓・高血圧内科学 教授
柏原 直樹 先生

慢性腎臓病(CKD)患者では、ステージが進行するにつれて血清亜鉛濃度が低下することが示されている。潜在的な亜鉛不足を有するCKD患者は、相当数に上ると考えられる。また人口の高齢化を背景に、CKD患者は増加の一途をたどっている。高齢者ではCKD発症リスクが高まっており、亜鉛不足も生じやすい。こうした背景を考えると、超高齢社会となった本邦において、亜鉛不足は軽視できない問題である。今回、川崎医科大学腎臓・高血圧内科学の柏原先生に、CKD患者における亜鉛不足と亜鉛補充療法について話を伺った。

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