味覚障害と低亜鉛血症

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味覚障害と低亜鉛血症

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感冒後味覚障害と血清亜鉛濃度

感冒に伴う味覚障害(発症の契機が感冒後であることが明らかで、かつ風味障害を除外したもの)は、比較的多く経験されるものの、自然治癒することが多い一方、遷延することもあり、これが感冒後味覚障害と位置付けられる。兵庫医科大学味覚外来で、感冒後味覚障害とされた229例中の血清亜鉛濃度測定例の46.4%が70μg/dL未満であった。また、感冒後味覚障害者の72.5%が女性で、年齢層のピークは50~60歳代であった。


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味覚障害における血清亜鉛濃度の検討

味覚障害は、三大原因とされる特発性、亜鉛欠乏性、薬剤性のほか、感冒罹患後、全身疾患によるもの、鉄欠乏性、手術後(鼓室形成術、口蓋扁桃摘出術、咽頭微細手術)、心因性、口腔・唾液腺疾患、中枢神経障害などが原因としてあげられます。味覚障害の原因別に血清亜鉛濃度を解析したところ、鉄欠乏性、心因性および外傷性を除き、50 ~70%が亜鉛不足(血清亜鉛濃度≦ 70μg/dL)であったことが示されました。


Specialist Review
味覚障害
兵庫医科大学
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
任 智美 先生

味覚障害はさまざまな原因で引き起こされるが、その重要な誘因として体内における亜鉛の不足があることが指摘されている。現在、日本で味覚異常を訴えて受診する患者は年間24万人(日本口腔・咽頭科学会アンケート調査、2003年)、と推定されているが、兵庫医科大学病院の味覚専門外来で味覚障害を診療されている耳鼻咽喉科 講師 任先生に、味覚障害の診断、治療法、プライマリ医と専門医の役割についてお話を伺った。

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